お役立ちコラム

IP無線の緊急時通信は日頃の訓練がカギ

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M.I.
ポジティブ風ITマネージャー

IP無線取扱の基本ルールを定めること

社内における通信ルールを決めて共有・実行することで、全員がIP無線の取扱いに慣れていきます。日頃の報連相から緊急時の通信までIP無線を活用して、頼れる力強いツールになればと思います。
たとえば次のような簡単なことも日々全員が実行することで、強い組織になっていきます。
 →出勤したら電源は常時ONにして携帯してください。
 →勤務後は毎日充電しておいてください。
非常時に相手からの指示やまわりの情報共有を瞬時に行うために、常時受信できる状態にすることが大切です。

 →緊急時は「全体一斉送信」で通信してください。
本部の指示や他拠点の状況などの情報を共有するためです。
通話するときは、「通話相手先」として「全体一斉送信」を画面タッチ操作で選択してから通話するのが基本となります。※設定によって変えることもできます。

IP無線通信グループ体系図をつくる

いざというときにどのような連絡網で情報共有し、素早く状況を把握し対応を決定できるかは、体系図の準備とその共有が必要です。現場は日頃のチーム、業務に合わせたグループ通信とは別に、有事の際の指示系統を確認しておきましょう。

IP無線講習会と実技訓練の実施が役に立つ

IP無線訓練様子

当社では希望によりIP無線講習会を実施しており、社員全員が参加してその場で通信状態や操作を確認することができます。「全社一斉送信」を使用して通信しますので、全員が実機を手にとって同じ内容で受講できます。
基本の説明から行いますのではじめての操作も安心です。
電話と異なり、無線機は送信と受信を交代しながら通信します。話すときは送信ボタンを押しながら画面に向かって話し、聞くときは送信ボタンから指を離すことも、数回の操作で慣れます。
電話のように通信中の相手は呼び出しができません。
呼び出した相手が通信中だった場合か、電源がOFFの場合は「プー」という音が鳴ります。
通信中の場合は少し時間をおいて呼びなおす場面も自然に習得できます。

呼び出し時は2回、受信時は1回、受信側の名前を読み上げるなど、スムーズな通信についても練習します。終話時に「どうぞ」とつけることで相手に返事を促すことができます。

例)「○本部、○本部。△支部より報告します。どうぞ。」
  「はい、こちら○本部です。どうぞ。」

IP無線講習会では通信の練習として課題などの提示をすることがありますが、速さを競うものではありません。「確実に伝えること」と「通信・操作に慣れること」を意識して行います。
通信方法に関する質問や不明点はもちろん、皆様の現場でIP無線講習会がお役に立ちそうであればぜひお気軽にお声がけ下さい。